こにしの日記

開発やマネジメント関連の話

『私の財産告白/本田静六』を読んでみた

最近投資や資産形成にすごく興味があってその流れで手に取った1冊。
存在を知ったのはインベスターZの中で出てきたからだったかな。

  • 感想

「月給4分の1天引き貯金」を実践して成功した人なので、
そのあたりのお金の扱いの話を期待してたんですが意外とその部分は少なくて
昔ながらの人生訓、処世術にけっこうなページ数が割かれていました。

「月給4分の1天引き貯金」というのは、「うまく節約出来たら貯金する」という形ではいつまでも貯金できないので給料が入った瞬間にその4分の1を強制的に貯金に入れてしまって残りの分で何とか生活しましょう、という貯金法ですね。 で、それで溜めたお金で投資を行って資産を増やそうということだったんですが、そこに関しては実体験の一部が書かれているだけでノウハウ的なものは特になかったです。 このあたりはまた別ルートで勉強する必要がありそうです。

最初にお金の話が少しあったあとは最後まで本田静六の人生訓とそれにまつわるエピソードが続くんですが、これが意外と良かった。
上司部下関係、自惚れ、周りからの自分の見られ方などなどよくある話ばかりなのだけれども、よくよく振り返ってみると自分に当てはまることも多く戒めになりました。

本多静六氏の『 私の財産告白』は、多くの成功物語とは異なる。そこには、「特殊解」はない。全編で「一般解」が貫き通されている。

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本多静六が『私の財産告白』 で 展開している「一般解」は、私たち現代人にとって痛烈なパンチでもある。本多静六が語る「一般解」を聞いて、「これは目から鱗 だ」と言う人はいないはずだ。そう、誰もがわかっている、誰もが知っているごく当たり前 のことしか本多静六は語っていない。 しかし、だからこそ、これが痛烈なパンチなのだ。

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本多静六という人が人生で行った勝負は、その「誰もが勝てるが、ほとんどの人がしない勝負」だった。本多静六という人が人生で行った勝負は、その「誰もが勝てるが、ほとんどの人がしない勝負」だった。

最後に、あとがきでの解説がすごく良かったです。
この本とよくあるビジネス本の最大の違いはここなんだなと思わず唸りました。
基本に忠実にやるべきことをやるのが最大の勝因ということですね。

  • おわりに

ちょっと思っていたのとは違いましたが、実際に手を動かし始める前に心構えに関するものを読んでおけたのは良かったです。 kindleだと事前に中身確認しにくいので、内容の精査はもうちょっと気を付けないといけませんね。

実際に動かし始めるにあたって手続き的なものはググりつつ、別途知見は溜めていかないとなと思います。
ウォール街のランダムウォーカー』なんかは興味あるのでまた読んでみようかな、と。

私の財産告白

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